高脂血症治療のポイント
・何のためにコレステロールを下げるのか?
よく、カン違いされるのですが、コレステロールを下げても脳梗塞は予防できません。コレステロールを下げると、心筋梗塞の発症率を低下させます。では、心筋梗塞に、どれくらいの効果があるのでしょうか?
「5年間、666人の高脂血症患者のコレステロールを薬で下げると1人の心筋梗塞が予防できる。言い換えると、5年間1000人の高脂血症患者のコレステロールを薬で下げると1.5人の心筋梗塞が予防できる。」
これくらいの効果ですが、それでもあなたは、薬を飲みたいですか?
・コレステロールは本当に下げたほうがいいのか?
コレステロールを、薬で下げても、放置しても、長期間の経過観察では、寿命は変わりませんでした。総コレステロールが220以上、280未満の人たちが、一番長生きだったというデータもあり、コレステロールが低ければいいというわけでもないようです。
・高脂血症の正しい治療
適度な運動、適切な食事など、生活習慣を見直します。
体についた有害物質や感染の除去を行います。
心筋梗塞のリスクが高い患者で、どうしても下げたほうがいい場合は、安全な薬剤を検討します。
・薬の副作用に注意
高脂血症の治療で主流となっているのがスタチン系の薬剤です。しかし、この薬剤には、非常に危険な副作用がみられます。ひとつは、横紋筋融解です。これは、全身の筋肉が融けてしまうという、非常におそろしい副作用です。すぐに内服をやめれば、改善しますが、知らずに続けると筋肉の破壊が進み、全身に力がはいらなくなります。軽度の副作用としては、何となく疲れやすい、元気が出ないというような訴えを聞いたこともあります。私も、この事実を知らずに、これまで多くの患者に処方してきましたが、体調が悪くなる方をよくみかけました。
スタチン系;クレストール、メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロなど。
参考文献
「コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな」大櫛陽一
よく、カン違いされるのですが、コレステロールを下げても脳梗塞は予防できません。コレステロールを下げると、心筋梗塞の発症率を低下させます。では、心筋梗塞に、どれくらいの効果があるのでしょうか?
「5年間、666人の高脂血症患者のコレステロールを薬で下げると1人の心筋梗塞が予防できる。言い換えると、5年間1000人の高脂血症患者のコレステロールを薬で下げると1.5人の心筋梗塞が予防できる。」
これくらいの効果ですが、それでもあなたは、薬を飲みたいですか?
・コレステロールは本当に下げたほうがいいのか?
コレステロールを、薬で下げても、放置しても、長期間の経過観察では、寿命は変わりませんでした。総コレステロールが220以上、280未満の人たちが、一番長生きだったというデータもあり、コレステロールが低ければいいというわけでもないようです。
・高脂血症の正しい治療
適度な運動、適切な食事など、生活習慣を見直します。
体についた有害物質や感染の除去を行います。
心筋梗塞のリスクが高い患者で、どうしても下げたほうがいい場合は、安全な薬剤を検討します。
・薬の副作用に注意
高脂血症の治療で主流となっているのがスタチン系の薬剤です。しかし、この薬剤には、非常に危険な副作用がみられます。ひとつは、横紋筋融解です。これは、全身の筋肉が融けてしまうという、非常におそろしい副作用です。すぐに内服をやめれば、改善しますが、知らずに続けると筋肉の破壊が進み、全身に力がはいらなくなります。軽度の副作用としては、何となく疲れやすい、元気が出ないというような訴えを聞いたこともあります。私も、この事実を知らずに、これまで多くの患者に処方してきましたが、体調が悪くなる方をよくみかけました。
スタチン系;クレストール、メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロなど。
参考文献
「コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな」大櫛陽一