Q8.「なぜ乳癌・前立腺癌の場合は、ジェネピックの価格が安いのですか?」
A8.乳癌・前立腺癌に対してジェネピック治療をする際に、
開発メーカーであるニュートラノミクス社(NutraNomics, Inc.)から
補助が出るため、それ以外の癌での料金よりも、安くなっています。
⇒ 2016/6/1 現在、補助金枠が残り10名です。
枠を超えた場合、その他のがんと同等金額となります。
⇒2016/6/23、補助金枠の受付が、終了しました
マレーシアでのジェネピックによる乳癌の試験結果(有効率96.19%)と
アメリカでのFDA(アメリカ食品医薬品局)による前立腺癌での試験結果
(有効率93.33%)を受けて、現在アメリカでは、乳がん学会から約200万ドルの資金と、
ジェネピックの開発メーカーであるニュートラノミクス社(NutraNomics, Inc.)
からは約900万ドルの出資により、総額1100万ドルをかけて、このジェネピック
による大規模な乳癌の臨床試験が2015年5月からスタートしました。
この臨床試験は州立アリゾナ大学のコントロールの元で、NCC
(Natironal Cancer Center)の協力により、乳癌患者さん2800名
(この内400名はプラセボ:偽薬服用)を対象に行われているダブルブランド方式の
ランダム比較試験です。
この試験期間は3年間で、その結果は2019年以降に発表される予定です。
こうした経緯から、日本においても乳癌と前立腺癌に対して
ジェネピックによる臨床試験として治療をする際に、開発メーカーの
ニュートラノミクス社から補助が出るため、この2つのがん疾患の
ジェネピックの料金は、他のがん疾患と異なる料金となるのです。
Q9.「ジェネピックはどのような病状でも有効でしょうか?」
A9.マレーシアの乳癌試験はステージⅣ(転移のある、がんが最も進んだ病期)
では多剤の抗癌剤が耐性(効果が無くなった)となった患者さんたち
ばかりであっても非常に良好な結果が出ました。
しかし、すでに浮腫や胸水・腹水などが多く見られる方や、
食事が摂れず栄養状態が著しく悪くなった病態になると、
ジェネピックといえどもその効果は厳しいケースが多いと思われます。
できるだけ早期で、体力のある状態でのジェネピックの使用が、
良好な結果をもたらします。
